3Dモデルの可能性をもとめ続ける

1.今はどのようなお仕事をしていますか
今は3Dモデリングの技術を活かして地域の経済団体の3Dプリントの小物づくりや、大学の外部講師や3Dソフトの講師ををしています。最近ではブランド牛の若狭牛のハンコを作っています。あとホームページからの問い合わせに対応してします。特殊な技術なので検索してくる方もいますし、福井市商工会議所機関紙の広告を見て中小起業からのモデリング依頼あります。

2.どのような経歴ですか
京都産業経済学部、福井工業大学の建築学部などに行きました。しかしどちらもピンと来ず、中退して好きなことに没頭していました。当時はマイコンやプログラミングが好きでインベーダゲームを作ったり、今でいう引きこもり人間でした。だだ何かをしなくてはならないので、当時父の経営していた水処理の会社の設計を手伝うことになりました。公共下水道処理プラントの設計施工です。二級建築士もそのころ取得して建築の基礎知識を得ました。その後40歳くらいに平面から3Dのソフトで建築パースを描くようになり3D室というセクションを作り、3D技術に傾向していきました。

3.どのようなステップで開業されましたか
福井環境工業の設計部として主任としてやってきたのですが、リーマンショッショックや民主党が公共工事を中止するなどの環境変化もあり仕事がなくなりました。その後、公園施設の会社に就職することになりますが早期退職することになり、農業で水仙を栽培するなどで生業を立ててきました。この事業は堅調で安心していたのですが、突然鍵盤損傷をして働けなくなり、その事業もやめざるを得なくなり人に渡しました。60歳を前にこれから人生に迷いましたが、仲の良い山友達と文殊山に登ったとき、先輩方の人生感、アドバイスを聞き「笑顔をもてる仕事にしよう」と悟ります。そこから60歳のときに再度3Dマイスターとして起業することにしました。

4.独立時に不安だったこと.苦労したことは
令和元年60歳くらいのときに起業したのですが、決算書つくらねばならないしその手間が大変でした。当時は令和2年(2020年)からすぐにコロナの影響が出始めて仕事はどうなるのかと不安でした。
しかしリスキリングや補助金の支援もあり産業支援センターの講師などもあり乗り切ることができました。
3Dソフトの業界は変化が激しく、Autoキャド、JWキャド、ソリッドワークス、fusion360など業種によってスタンダードが変わりそれらを学び続けることに苦労します。

5.今仕事ができている成功要因は何だと思いますか(コツ)
好きなことをやってきたことです。それを全面的に打ち出して仕事をしてきました。それに立体化すること自体楽しいです。平面を立体化するときは芸術的な感性も必要なのです。手で感じることで立体をイメージすることなど。海外ではいまだにクレイモデルで手を使い造形してから立体データにしています。その感性を学ことが必要だと思い今はデッサンをトレーニングしています。

6.これからどのようなライフスタイルを過ごしたいですか
あまり無理せずに仕事をすることです。納期のない仕事など。予定ありきでなく自分の体や感性と相談しながら仕事をすることです。どきどきするときは2種類あります。興味が湧いてわくわくするときと、何か不安を感じるとき。その前者を感じながら生きることです。そして芸術に触れる機会を多くつくること。3Dも芸術性に富むことをやっていきたいと思います。

松島茂樹さん
3DCAD(Fusion360)・3Dプリンター・Jw_cad•芸術系ZBrushの講習制作、製図CADのJW_CAD 制作・講師
福井県福井市
TEL    090-3297-0567
Mail    ma757575ma@gmail.com
https://www.3dmeisters.jp

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