ドローンの可能性に魅せられて起業

2024年12月11日2025年1月6日

1.どのような経歴ですか
最初はNTTのシステムエンジニアとして勤務していました。その後、関連子会社で働くことになり、中小企業の社長と個別に課題を聞きながらシステムのコンサルティングをしていました。大規模システムというよりは個々の会社が持つ様々な課題に対して最良の解決策を細やかに提案する仕事です。そこで20年近く勤務し、自信もついたことから40歳前に独立起業することとなります。
その後も同様に中小企業を対象に個別のシステム提案とコンサルティングを行ってきました。機械を触ることが好きだったのでライフワークとしても合っていたと思います。
その後、2015年よりテレビで空撮映像を眼にするようになり、ドローンの技術の素晴らしさに驚き興味を持つようになりました。今後進展するだろうドローンのビジネスに傾倒するようになります。そして2017年4月にドローンスクールを開講することになりました。

2.独立時に不安だったことは
独立当時は特に不安と言うこともなくただ夢と希望のみを持って仕事を始めました。ただし、オイルショックを機にコンサルティングの経費削減と言うことで仕事がなくなるなど困難も経験しましたが、思うようにはならないことも経験しましたが、サーバーの保守点検などを通じて時代に合わせて対応しました。

3.どのようなステップで開業されましたか
特に準備期間を設けたわけではなく、日常の仕事の中で自分自身の得意な分野を見つけそれが自分の仕事になると感じていました。人に説明したり教えることが得意だという事は自覚していたので、その分野においてはやっていける自信があり、自然と道が拓けた印象です。

4.今はどのようなお仕事をしていますか
「Dアカデミースクール」というドローンのスクールで講師をしています。また一般社団法人石川県ドローン協会の設立など業界の活性化も行なっています。
スクールの特徴としては、国家資格取得を念頭にした産業ビジネスに特化しています。スクールです。今後成長が期待される、i-constructionなど測量や建設などのより専門性の高い技術の習得に特化しています。

5.苦労したことはどんなことですか
ずばり集客です。自分で仕事をするということはスキル以上に、営業してお客さんを取ってこなければいけません。そこには競合もありますし、独自のカラーを出していく必要もあります。
私の場合はシステムエンジニアであったことから、パソコンを組み立てたりするのが好きでしたので、その経験がドローンのメンテナンスや知識にも生きておりきめ細かな指導につながっていると思います。

これから独立してドローンで仕事をしたいと言う人がいらっしゃいますが、もともとのスキルや本業に通じた経験がないと難しいと思います。建設でのドローン活用であれば建設の実務経験、映像制作では映像のディレクションの知識といった基礎経験の上に成り立つものだと思います。

6.これからどのようなライフスタイルを過ごしたいですか
もともとは山や自然が好きで自然学校もやっていたり山岳ガイドもしていました。その延長でドローンの映像や活用に魅了されたと思います。体力のこともありますが、今後も自然との関わりの中でドローンと付き合っていきたいと考えています。
ドローンについては技術の進歩がとても早く新しいスキルを得るのは難しいですが、まだまだ可能性を秘めた業界ですので果敢にチャレンジしたいと考えております。